僕がチームを離脱した翌年
レーシングチームハニービーは、
違うペアリングで選手権は、スポット参戦し
鈴鹿4時間耐久レースに標準を合わせていた。
狙うは、総合優勝
SP鈴鹿4時間耐久レースは、大きく2種類の車両が走る。
2サイクル 250cc (NSR/TZR/RGV-Γ)
4サイクル 400cc (ZXR/CBR/FZR/GSXR/RVF)
4サイクルのほうが排気量が大きく有利に感じるが
エンジン構造上 そのパワー差は、あってないようなもの。
むしろ 2サイクル車のほうが車重が軽く
タイヤの消耗が少ないのでレース中のアベレージが高い
それは、過去のリザルトに表れている。
過去に400ccが総合3位以内に入ったのは、一度だけ、
それも台風の中のウエットレースのみ。
そのレースは、僕もテクニカルスポーツ(現TSR)からRVFで参戦して
おり、一時トップ走行していたが転倒によりリタイヤ。
この時もテクニカルスポーツをベースにゼネラル石油がスポンサーになった
unoゼネラルレーシングチームで雇われライダーでした。
TSRの藤井監督も本気で400cc総合優勝を狙っていたと思います。
それだけ 400ccで総合の表彰台を勝ち取るのは、
難しくも価値のある亊だったのです。
この年のハニービーのペアは、もしかしたら総合優勝するのでは?
と思わせるものでした。
序盤、トップ争いをしていたのですが やはり
その煽りをうけて後半タイヤが厳しくなりズルズルと順位を
落とし、総合の表彰台に立つ事は、ありませんでした。
後半、彼等の走りは、見ているだけでも辛いものでした
名の無いライダー達にどんどん抜かれていく様は、
チームの看板を背負う者として悲惨としかないいいようがない・・
やはり400ccは、タイヤのマネージメントが全て
ライダーの力量は、明らかにトップレベルでした・・・・
スタート時新品だったタイヤの側面は、
4時間後、溝も無くなりコンパウンドは、ズルズルに
剥がれ落ちるような状態なのです。
そうなると 氷の上を走っているかの如く
いつ 転んでもおかしくない・・・・
それは、もはやレースじゃなく、ただの我慢大会となる。
チームを離脱した僕は、ただの見学者で
その年の夏は、他人事のように過ぎていきました。
年の暮れ 何気なく 毎日を普通に過ごしていた僕のもとに
一本の電話がかかってきました。