そろそろ本題に入りましょうか。
その前に復習しましょう
① サスペンションに限らず自分の好みは自分にしか
解らない、どんな凄い人でも それは他人の合わせた
もので、自分のものではない。
そこに初心者とかベテランとかは全く関係のない話。
② タイヤもサスペンションの一部、タイヤの良し悪しで
乗り心地が決まるといっても過言ではありません。
そこで ケチってると サスペンション云々以前の問題。
もし それが出来ていないようなら、まずは、そこから。
量販店で安売りされているタイヤは、ユーザーから
駄目だしされたタイヤだと認識するべし。
良いタイヤでも 製造年月が古ければ ゴム質が
劣化しているので、もはや駄目タイヤと同等。
③ 商売ベースで発信されている情報や宣伝をそのまま
受け入れてはいけません。
ほとんどは、「洗脳」 「先入観」で納得させてしまうのが
ほとんどです、これは、商売の完遂、個人の押しつけが
メインで あなたの亊を想ってやっている亊ではありません。
・・・・とまぁ、言いたい亊はまだまだ あるのですが
この辺を理解していれば、何とかなると思います。
ここから 少し難しいかもしれませんが、よ~く考えて読めば
十分 理解可能なはずです。
一応確認しておきますが、このブログは「サスペンション講座」であり
「サスペンションセッティング講座」では、ありません。
僕からしたら、あまりにも サスペンションセッティングという言葉が
簡単に世の中に蔓延している亊を危惧しています。
そう、あまりにも軽々しく使いすぎなんです
サスペンションをセッティングするという行為はエンジンをオーバーホール
するより 難しい亊だと理解してください。
そして、一般公道で自分の好みの乗り心地を手に入れると
言う亊がどれほど難しく、困難な亊か。
それに比べればサーキットで走る為のセッティングの方が断然楽ですよ。
皆さん 知っていますか?
そこそこのレベルのレーサーだと6km弱ある鈴鹿サーキットのフルコースを
10周走っても1秒以内で同じタイムで周回するんですよ。
つまり、毎周 同じ場所でアクセルを戻し、同じ距離をブレーキに
費やし、同じ所からコーナリングを始め、同じ速度でコーナーを走る。
そして、同じ所からアクセルを開け始め加速していき、同じ所を
全開で走る、その繰り返し、もちろんコース自体は変化しないし
路面も毎周同じ、同じコース、同じ路面に対し同じ走り方をすると
言う亊は毎回 サスペンションも同じ動きをしているのです。
これほど解りやすい亊は、ありませんね。
だって 同じ過程を繰り返すのですから
不具合が出た時に その対処、結果が解り易い。
ただ、そこに人間が関わってくるのが 厄介なだけなんです。
その人間にブレや先入観があると 迷宮入り
いや、もうグダグダになってしまいます。
だから最初に話たように 常に頭を真っ白な状態にして
正確な結果だけを書き込まないといけません。
解り易く言うと、あるラーメン屋さんがあるとします
そこでは、店員がマニュアルにのっとって各種ラーメンを
作っています。しかし、ある日、常連のお客さんが
「俺が毎日食っているラーメンの味と違う」と言い出しました。
そんなはずは、ないと思いつつ そのお客さんに詳しく
話を聞くと「隠し味のゆず」の風味がないと言うのです。
作業工程を追って調べてみると
新しく入ったアルバイト君が工程上ミスを犯していました。
そうです、途中で入れるはずの「ゆずペースト」を入れ忘れて
いたのです。
これは、お客さんが毎日、同じラーメンを食べていた亊、
「隠し味のゆず」がお気に入りだった亊、
だからこそ、いつもと違うと自信を持って言えた事、
好きな味だからこそ 味に妥協したくなかった亊、
お店がお客の声に真摯に対応した亊。
結果、いつも通りのラーメンを食し 満足してお客は
帰っていきました。
めでたし、めでたし・・・・・
さて、上記の例、何かが欠けていたり
誰かが嘘をついただけで 話はまとまりません。
ラーメンは工程上 間違いがなければ 必ず同じ味になります。
しかし、工程上 人間が関わっており
その人間が嘘をついたり、言う亊が毎回変わったりでは
その核心に辿り着けなくなりますよね。
嘘は、ついていなくても、虚栄心や慢心、保身、先入観が
少しでもあると、全てが曖昧になってしまいます。
曖昧な行動からは絶対 理想とする答えは出ないのです。
逆に「もしかしたら 僕の作業にミスがあったのかも」と
自分から疑ってみるのも近道かもしれません。
かと言って自分を疑う亊で完結しようとしてはいけません、
大事なのは、全てを紐解き その原因を確実に突き止める亊なんですから。
全然関係ない話に思えますが
「全然関係ねぇ~話じゃんか」と思った方がいたなら
この先はもう読まないほうがいいと思います。
逆に「なるほど・・・」と思った方がいたなら 合格です。
本題に入ってない?いえ もう どっぷりと本題の最中ですよ!