常連Oさんの'89NSRエンジン不調でお預かり
中間域でモゴモゴしてて高回転は回る。
走れば走る程、そのモゴモゴの範囲が広がって
まともに走れなくなるし、エンジンを切ると
再始動に手こずる、といった具合。
何処が悪いのか・・・
突っ込みどころ満載なだけに
ピンポイントで不具合箇所を特定するのは無理。
圧縮と点火、問題無いのは確認したけど
制御系となると、またややこしい話になります。
とりあえず燃料系の確認も兼ねてキャブレターの
オーバーホールをします・・いや そうしなきゃ進まない。
「ここは大丈夫」と言うのは作業をした後の
判断ですからね。
憶測で物事を進めると ろくな事になりません、
まずバラして洗浄。
一度は開けた形跡があるので全てのジェット類の
番数や左右の入れ違いが無いか確認します。
新品に交換したい部品もありますが ほぼ廃盤。
それらの部品が原因だと出口がありません、
それだけに 全ての確認事項や正確な組みが
必要なのは言うまでもありません。
適正のジェットに戻し全てのパッキンを交換
左右の同調を合わせます。
一通り組んだら ニードルバルブの漏れチェック。
輪ゴムでフロートに軽くテンションをかけて
ニードルに蓋をさせた状態でガソリンを流し込みます。
この状態でガソリンの漏れや滲みが無い確認します。
この方法なら僅かな滲みも逃しません。
チューブのつまりも確認して組み付けて完成。
車体に組み込みます。
オイルホースを差し込もうとしたらポッキリ
折れました・・硬化してたんですね。
新しいホースに交換してオイルを通しつつ
エア抜きをします。
混合ガソリンでエンジンをかけて
手でオイルポンプを全開にしてポンプの作動と
オイル吐出量も一緒に確認します。
キャブレターにエアクリーナーボックスを取り付けます、
コネクト部をヒートガンで温め柔らかくして
グリスを塗りストレスをかけないよう差し込みます。
取り外した外装を取り付けて完成です。
試走しなくても 良い状態になっているのは
排気音を聞けば判ります。
2スト世代の人なら 良い音と悪い音が
判るんじゃないでしょうか。
乾いた弾けるような音と どもったような
濁った音・・という感じでしょうかね。
15kmほど走り続けましたが下から上まで
これぞ2ストという吹け上がりになりました。
直って良かったです。
しかし、ポジションがキツイ!
でも 下半身のニーグリップを学ぶには
いいバイクかもしれません。
下半身のホールド無くしてこのバイクには乗れません。
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