昨日、鈴鹿ツインサーキットにて
定期的に開催されている走行会
「ラパラ」の見学に行ってきました。
本当は、自分も走るつもりでいましたが、
数日前から腰の調子が悪く断念しました。
今後の事も踏まえ
「ラパラ」の現状を知っておきたくて
足を運んだわけです。
・・・で、結果から言うと
大事なお客さんを、こんな
無秩序なところで走らせる事は、出来ないと
思いました。
何よりも参加者の安全を優先している
走行会と聞いているだけに残念でした。
まず、NSR80クラスのバイクと1000cc以上の
車両が一緒に走るなんて無理があります。
一周のタイムが一緒ぐらいでも
ストレートのスピードが違い過ぎます。
後、レコードラインをグダグダで走っている
車両も多く見られました。
数台、転倒があった際もかなり危険!
その場を離れず、バイクを起こす事に
必死になりすぎて、何分もその場で
四苦八苦しています。
大切な愛車をこかしてしまったのだから、
理解もできますが、その場に
新たな転倒車が突っ込んできたら
どうするのでしょうか。
怖くて、想像も出来ません。
後、旗振りのオフィシャルさんが
バイクを起こす手伝いをしていて、
後続車に「この先転倒者有り」を
知らせる黄旗を振る人がいなくなりました。
一枠15分程度ですので、ライダーは、
その場を離れ、まず自分の安全を優先すべき。
枠が終了次第、オフィシャルさんと車両を撤去すれば
いいと思うのですが。
その辺りを含め、走行者の安全に対する
意識が低く感じました。
主催側が悪いのでは、ありません
参加される方は、自分で自分の安全を
確保しなくては、いけません、
何よりも安全を優先に行動を起こさなくては
いけません。
大した怪我をしていない時は、
バイクや装具の心配をします。
バイクは、楽しむ為の道具、
装具は、身体を守る為の道具、
自分の体や命以上に大事なものが
あるわけがありません。
何事も無く終るのが当たり前では、ありません。
無事終わっている事が奇跡なんですよ。
サーキットは公道より安全なんて言葉は、
真っ赤な嘘です。
公道と一緒で走っている皆がそれぞれ、
安全を意識し、モラルを持って走るからこそ、
そこに安全が成り立つのです。
趣味で大怪我や命を落とすなんて、
あっては、ならない事です。
事が起こってから、どんなに後悔しても
時間は、戻りません。
モータースポーツは、残念ながら野球やサッカーと
違います、確実に命がかかっている事を
自覚すべきです。
安全は、主催側が提供するのでは、ありません。
参加している者達、全員で作るものです。
走っている方を客観的に見ていて、
正直、感覚が麻痺しています。
自分達が初めてサーキットを走った日の
緊張感を忘れている気がします。
僕は、現役を離れて、10年経ちますが、
今、普通の目でレースを観た時、
「あんなイカれた事 よく普通にやっていたな・・」と
つくづく思います。
あの時は、完全にイカれた行為が
日常だと麻痺していたのでしょう。
友人達も多く逝きました、
半身不随になった人もいます。
指一本無くなったぐらいは、まだ
ラッキーなほうでしょう。
僕は、腰痛に悩まされるぐらいで
五体満足のまま、こうやっていられる事は、
本当にラッキーな事だと思っています。
モータースポーツの楽しみは、そんじょそこらの
人より知っているつもりです。
それと同時に、その怖さも知っている
つもりです。
本当の恐怖を味わったら、
今までのように、もう走れません、
出来れば、そんな恐怖、知らないほうが
いいです。
バイクが楽しくなくなってしまいますから。
ツインサーキットは、多くの方がサーキット走行を
楽しめる、素晴らしい場所です。
それが長く続くよう、走られる皆さんで
協力していく必要があると感じます。
今の僕がツインサーキットより鈴鹿スカイラインを
走る理由は、スカイラインのほうが安全と思ったからです。
それほど、ツインサーキットは、危険な場所に
なっていると思います。
「俺は、そう思わない」と言う人も多くいると
思います、でも、それは、その人の
感覚が麻痺しているからです。
まぁ、簡単に言うと麻薬やドラッグと一緒です。
「レースは、麻薬」と言われる所以です、
その快楽に浸って、危険なのは、
解っているけど、辞めれない。
ただ、レースもモータースポーツも麻薬のように
非合法な行為では、ありません。
その人、それぞれの振る舞いに委ねられる
合法的なスポーツなのです。
まぁ・・・老婆心で色々と小言を書きましたが、
結果・・・
「文句があるなら参加するな」と
なるんでしょうが・・・・
そういえば、当日も救急車で一人
運ばれていました。
その方が無事だったとして
果たして、その方は、
楽しかったと言うでしょうか?
今日、参加して良かったと言うでしょうか?
まぁ・・大体 想像は、つきますが
たぶん
「やめときゃよかった・・」
じゃないかと思います。
一日、無事に終え
仲間同士で
楽しかった、また来ような・・そう思える
環境を参加される皆さんで
構築していけたら、素晴らしいと思います。